Diary


02年06月05日 損傷率95%!

 2限の英語のお姉さんに「大学院の面接試験? 大変だね、頑張って。」と言われた。

 女と喋ったのは1週間ぶりじゃァ…

 

 

 

 熱い、スーツって熱いよォ…

 こんなの着て働きつづけるなんて俺には不可能だぁぁーーー!!!

 どうして周りのオジさん達は結構平気なんだ!?

 もう熱うて熱うてたまりませんって。

 

 ………。

 

 これ冬服やったぁぁぁぁーーー!!!

 大学入学式、成人式、就職活動…

 いずれも大体が夏前のモノなので、夏服なんぞいらんと作っていなかったんですなァ…

 どうりで保温性が高く蒸し暑いと思った。

 

 そして神田…

 ビルからの照り返し、アスファルトの熱、全てが俺の生命力を削っていく。

 ダメッすよぉ…

 熱いッすよォ…

 

 3限の始まる時間、一応3限に出ている間に面接が回って来る可能性がアル。

 よってサボり、欠席届は出してないが、まさかこんなことで単位は落とすまい。

 今日、面接を受けるのは恐らく20人前後…

 で、受験番号が18なのでかなり後のほうだ。

 1人5〜10分の面接、2時から開始…

 ということは、最速でも3時半になるかな…

 

 1時半、面接会場そばに到着。

 はっきり言ってここに暇を潰せる場所はない。

 友人を頼ってメールを送ってみると、暖かく研究室に迎えてくれた。

 なんと彼の受験番号は17番だった。

 ………。

 1人5分で終るだろと期待しつつ、談笑談笑。

 彼と会うのは久しぶりだ。

 

 30分後… 待機室に様子をうかがいに行く。

 「今3番目の人。」

 ずばり、1人あたま10分少々…

 ってことは何かね? 俺は5時まで待たなきゃいけないんですかい?

 あははははは…

 

 授業出ても余裕じゃねェかよ!!ヽ(`Д´)

 ぷりぷり怒りながら友人の研究室でマタ〜リマタ〜リ…

 別の友人やらも登場してマァマァ暇はしませんでしたよ。

 でも、授業やるより遅くまで残るのはイヤだ。

 今日はさァ… 面接をパッとやってパッと帰るつもりだったんですよ!?

 それなのにさぁ… 5時まで待たなきゃいかんなんて…

 

 4時、とりあえず視察。

 すると15番まで進んでいた。

 もうすぐだ! なにやら教職で事前に面接を受けていた人がいたらしい。

 よぉし、「大学院の志望理由」は先生に伝授していただいた!!

 (※「研究を続けたい」の修飾部分を伝授頂いただけです。)

 来た、来たぞ、俺の番だ!!!

 

 

 コチーーーーン…

 

 

 囲むように配置された先生方…

 頼みの綱のS先生はしらんぷり。

 お願いですS先生、俺をいじってください!!

 これじゃあゼーレに睨まれた赤木リツコだよぉ!!(´Д`;

 

 とあるS先生「大学院を志望する理由を教えてください。」

 

 よし、これはさっき完璧にマスターしたぞ! 言え、言うんだ俺!!

 あ、あれ、あれあれェ!?

 

 真っ白♪(´▽`)ノ

 

 俺「え、えぇと… そ、その…  あう、あ… あ…

 

 ヤッベェェェェェ!!!(゚Д゚;

 未だかつて落ちた者の居ない内部推薦!

 初落選者、俺!?Σ( ̄□ ̄;

 

 俺「えっ、えるび… じゃなくて… こ、こう、光電流が… そのっ… なんだっけ…」

 

 S先生、冷たく書類を見つめております。

 助けてS先生!!

 ああっ、とあるS先生はニコニコしてるし、また別のS先生はしかめっ面してるし、

 T先生は苦笑いしてるし、F先生は口の端が笑ってるし…

 キィィィヤァァァァァーーーーー!!!(´Д`;

 

 脳みその回転が落ちております。

 「損傷率80%! 稼働率10%切りました!!」

 

 俺「あっ、そだ! 〜〜〜〜〜のタメに、研究を継続したいと思っております。」

 とあるS先生「ニコニコニコ… では、今やっている研究について概要を教えてください。」

 俺「(よし、乗りきった、いける、いけるぞ!!)

   超有機薄膜中における分子間の相互作用を研究しております。」

 とあるS先生「………。

        で?

 

 で?と言われましても。(゚Д゚;

 

 俺「あ、ええっと… LB膜を作ったり…」

 とあるS先生「ああ、よかった、研究テーマしか言わないのかと思ったよ。」

 俺「あは、あははは… 」

 

 「損傷率95%! だめです、動きません!!」

 「ダミープラグだ!!」

 

 カシューーーーン…

 暴走、もとい吹っ切れた。

 

 とあるS先生「修士過程を終えましたら、どうするつもりですか?」

 俺「できることならば、得た知識を用いる事ができる研究職につきたいと考えております。」

 とあるS先生「君は千葉ですが、神田に授業を受けにこなければなりませんよね?

         週に何回来るつもりですか?」

 俺「2回にするつもりです。」

 とあるS先生「そうなると、週に4日しか研究が行えませんが、

         それでその研究は終えられますか?」

 俺「充分です。( ̄ー ̄)断言♪」

 

 ………

 

 ……

 

 …

 

 俺「うああああああ!!!」

 友人「どうだった?」

 俺「ダメだよ、俺、再来年就職できねぇよぉ…

   頭の中が真っ白になって、せっかく作った志望理由がきちんと言えなかったァァァァ!!!」

 

 今回のことからして、俺ってピンチになるとプッツンして

 大胆不敵になる野郎なんだなぁ、と言うことがわかった。

 でも、ミスしないと発動しないのが痛い。

 ちなみに、後日「面接試験の得点」がなにがしかに掲載されます。

 

 


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